2013年度活動報告

第130回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年4月20日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 201教室
               いつもの教室とは違いますのでご注意ください。
  発表題目:「共通教育における英語教育の目的・目標の実態 -国立大学を中心に-」
  発 表 者: 水島 孝司 (南九州短期大学)

【要 旨】

「大学英語教育の目的や目標をどこに置くかはそれぞれの大学の専権事項であるが、現在、それらを明確に打ち出している大学は少数である」(JACET授業学研究委員会2007)。
発表者はこの指摘がなされた4年後の2011年度の共通教育における英語教育の目的・目標の実態を調査した。調査協力を依頼したのは国立大学50校であった。本発表では、その調査結果の一端を報告し、それに若干の考察を加えてみたい。

 

第131回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年5月18日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「外国語(英語)学習をめぐる共通知識:言語教育政策と学習観への影響」
  発 表 者: 小田 眞幸 (玉川大学)
 ⇒ 略歴

【要 旨】

 本研究発表では、外国語学習者の学習観の形成において、社会における外国語学習についての共通知識にどのような要因が影響を与えているのかという点について論じる。まず基本概念である「パブリックディスコース」「外国語学習観」の定義を確認した後、ニューマン他(1992)の「共通知識」(Common Knowledge)の概念を日本にける英語教育のディスコースに当てはめながら論ずる。具体的には学習者が生まれて初めて外国語に触れてから成人になるまでの間、自らの学習観の形成においてさまざまな外的要因からどのような影響を受けているのかを、筆者が行った大学生を対象に行ったアンケートおよびインタビュー調査の結果の分析をもとに論ずる。
 特に学習観が形成されるにあたって、人々が共有している外国語学習に関する「共通知識」の役割に注目し、そのマスメディアや言語政策との関係を論じながら、親、学校教育、そしてマスメディアを介して無意識のうちに形成される学習観とそれらが自らの外国語(英語)学習に与える影響について考察した上で、それぞれの段階において、必要かつ十分な情報へのアクセスの有無が、外国語学習の成功に大きな影響を与えることについて言及する。

本研究は日本学術振興会 科学研究費補助金 基盤研究C「外国語教育政策策定におけるパブリックディスコースの役割」21520596 (2009-2012年)の一部である。

 

第132回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年6月15日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「モチベーションと自律性を高揚するグローバル英語教育の構築」
  発 表 者: 林 裕子 (福岡大学)
 ⇒ 発表者経歴

【要 旨】

 本研究発表では、分厚い中間層の学生(TOEIC350~550)を対象に7週間に渡り実施した、短期集中グローバル英語学習プログラムの実践内容と成果について論じる。学習者のモチベーションや自律性を高揚するための試みとして、英語基礎力と発信力育成のためのe-Learningと対面授業、コミュニケーション能力育成講座、グローバル対応能力育成講座、教養教育などを含む統合的学習プログラムを実施し、被験者の英語力と英語学習に対する考え方の変化について検証した。全学習内容を消化したグループ(A)において有意なスコア伸長(TOEICスコア平均+110点)が観測された。e-Learningのみを自習時間に7週間実施したグループ(B)は、英語力に変化はなく、指定された課題も十分にこなせずにプログラムを終えた。Aグループ間では、試験・単位取得目的からコミュニケーション重視の学習へと自らの英語学習の発展・深化を目指す姿勢が見られ、特に発信力や対人関係調整力などの資質の向上がみられた。最後に、グローバル人材を目指す学生へのリメディアル英語学習についても論じ、グローバル教育とリメディアルのリンクについて考察を深める。

 

第26回支部研究大会 → プログラム

  日 時: 平成25年7月6日(土)10:00~
   場: 北九州市立大学
  大会テーマ:グローバル時代のリーディング教材
   26th JACET Kyushu-Okinawa Chapter Conference Call for Presentations
    Date: July 6 (Sat.), 2013
    Venue: The University of Kitakyushu, Kitagata Campus
    Theme: Reading Materials in the Global Age
  問合せ先北九州市立大学 伊藤健一研究室
                          E-mail: ken-ito@kitakyu-u.ac.jp

 第133回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年7月20日(土)14:30~17:30  いつもより1時間早くなっています
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発 表 者: 石川 慎一郎 ほか (神戸大学)
  発表題目:シンポジウム
        「アジアの言語教育研究へのコーパスの貢献―英語教育と日本語教育を例に―」

 

0.言語教育研究とコーパス (神戸大国際文化学研究科・石川慎一郎)
 言語教育研究へのコーパスの可能性について導入的議論を行い,3発表の概要を紹介する。

1.アジア圏英語学習者のly副詞使用 (神戸大国際文学研究科博士前期課程・川村晃市)
 各種の母語話者コーパスを比較検討することにより,多様なly副詞群の中から,汎用的で教育的に重要なものを特定する。そのうえで,アジア圏学習者の作文コーパスを検証し,学習者のly副詞使用の課題を特定する。

2.アジア圏日本語教育の観点から見たスル型漢語動詞 -内部構成に着目して-
                                    
(神戸大国際文学研究科博士後期課程・李楓)
 スル型漢語動詞(例:努力する,破壊する,工夫する)は,日本語の語彙の中で重要な位置を占めるが,その使用の実情や意味機能の詳細は先行研究においても完全には明らかにされておらず,漢字文化を共有するアジア圏の日本語教育の現場でもほとんど扱われていない。本発表では,現代日本語の多元的変種において汎用的に出現するスル型漢語動詞を特定した上で,その内部構成パタンを計量的に特定する。

3.「校閲量単位」から見たアジア圏学習者の中間言語使用 (石川慎一郎)
 アジア圏国際英語学習者コーパスICNALEに新規に付加された「プルーフモジュール」の概要を紹介し,プルーフリーダーによる「校閲量単位」が,書き手の習熟度尺度になりうるかどうかを検証する。

 

 第134回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年9月14日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 西南コミュニティセンター2階のプロジェクト・ルーム いつもとは会場が異なります。
  発表題目:「理工系大学院における専門英語教育のニーズ分析、
           及びE-learningと対面授業の教育効果の比較 -学習者の視点から」
  発 表 者: 田村 美香(九州大学国際教育センター)

【要 旨】

文部科学省による「グローバル人材育成支援事業」や「博士課程リーディングプログラム」に見られるように、今日、日本の理系人材育成において、英語教育の重要性はますます高まっている。本発表では、理工系大学院における英語教育の実際に関して、以下3部構成にて紹介すると共に、専門英語教育の必要性の議論、及びE-Learningと対面授業の教育効果の比較検討を行う。
1.学習者の視点による専門英語教育のニーズについて
2.E-learningでの科学論文執筆指導の有効性と課題について
3.2日間集中の科学論文執筆研修の実施報告及教育的効果について

 

 第135回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年10月19日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「日本・韓国のセンター試験とTOEIC/TOEFLの題材」
  発 表 者: 前村水奈子(長崎県立シーボルト校 大学院生),小川直義(松山大学)

【要 旨】

今日、TOEIC/TOEFLの得点は、ともに韓国が日本を上回っている。発表者は、その理由の一つとして、両国で実施されている大学入試センターテスト(韓国CSAT)に違いがあるのではないかと考え、語彙、文法、文構造、題材等について検討を行っている。今回は、そのうち特に、両国のセンター試験で扱われている題材に焦点を当て、その違いとTOEIC/TOEFLとの関連について考察する。

 

 第136回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年11月16日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 西南コミュニティセンター2階のプロジェクトルーム
                      
いつもとは会場が異なります。  キャンパスマップ
  発表題目:「Teacher belief, personal propensities, and corrective feedback」
  発 表 者: 森 礼子(福岡県立大学)

【要 旨】

Based on qualitative data, the present study aims to explore beliefs about corrective feedback that two EFL professionals had, how those beliefs informed the teachers' corrective feedback practice, and the interactions between those beliefs. The study demonstrates that the teachers' beliefs about corrective feedback interacted in complex ways with their various experiences, the contexts in which they were placed, and their emotional and cognitive propensities that made them unique beings, and these factors shaped how they reflected on and dealt with learner errors. The results of the study show that there are different dimensions to beliefs and suggest that teachers' personal preferences and emotional and cognitive propensities within a belief system play an important role in defining how teachers think, talk, and act.

 

2013年度 支部秋季学術講演会
  日 時: 平成25年11月23日(土)15:30~17:00
   場: 西南学院大学 東キャンパス 西南コミュニティーセンター2階 プロジェクトルーム キャンパスマップ
  講 師: 横山 千晶(よこやま ちあき) (慶応義塾大学 教授,英文学・英語教育
         略 歴:
慶應義塾大学文学研究科博士課程修了(英文学専攻)
               現在慶應義塾大学法学部教授。専門は19世紀イギリス文学及び文化。
               2004年10月~2010年9月まで慶應義塾大学教養研究センター所長を務める傍ら、
               身体知教育の可能性を考察し、カリキュラムへの応用を試みる。


  タイトル: 英語学習における動機づけを考える:動機を高めるための10の提言
               講師が勤務大学で実践している身体知を目指す英語授業(ドラマ)の様子、受講者(学生たち)の
               反応などを紹介。その後、実際の授業ノウハウ理解にむけたワークショップを開催します。
                
終了後、講師を囲んだ懇親会を予定

       講演関連:
         ・2009年 『慶應義塾大学未来先導基金による2007年度文学実験授業の成果と可能性
 
         “身体知と新しい文学教育(Embodied Knowledge and New Literary Education)”』
 
         慶應義塾大学教養教育研究センター (武藤浩史、横山千晶共著)
         ・2005年 『慶應義塾大学教養研究センター Report: 連続セミナー「FDワークショップ」2
          “ことばにつばさを ドラマクラスと教育の身体アプローチ”』
 
         慶應義塾大学教養教育研究センター (横山千晶)


   出席される場合:
      準備等の都合上、①講演会 ②懇親会 について、事務局まで
      事前メール:
k7217169@kadai.jpをお願いします。
  
(Due 11/18 Mon. 18:00) Contact email: k7217169@kadai.jp
              
(* subject: “2013 JACET ASL at Seinan”)

 

 第137回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年12月14日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「EAP教育への統合型タスク(Integrated Task)の導入」
  発 表 者: 田地野 彰 ・ 金丸 敏幸 ・ 髙橋 幸 ・ 細越 響子 ・ 川西 慧 ・ 加藤 由崇 (京都大学関係者 6名)

  忘年会: じゃがいも弐番館 TEL:092-822-6222
              会費:5,000円(飲み放題付き)
              時間:およそ18時より
         
忘年会にご参加される方は、事務局までお知らせください。

 

 第138回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成26年1月25日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「中国、韓国における英語教育」
  発 表 者: 出野 由紀子 (東洋大学)

【要 旨】

 中国、韓国、日本で英語教育が重要視されるようになってからかなりの年月がたっているが、それぞれの国の経済状態、または教育全般に対する関心度などからその成果は異なっているようである。中国、韓国の場合は、就職率と英語習得が密接に関連している。特に中国では、外資系企業の管理職の給与は中国国有企業の約10倍にもなるので、外資系企業で働くことは安定した将来を手に入れる近道である。つまり、中国や韓国は日本と比べて給与格差が激しいため、英語に対するモチベーションが高いと言えよう。一方で日本の場合、英語を勉強する理由は、ほぼ受験のためである。語学は強制してやらせるものではないし、語学の勉強とは膨大な量の暗記を必要とするのであるから、強い意識に支えられ、また熱意を持っているものがやはり早く習得していくであろう。
 中国では、英語教育が一般的には小学校3年から始まり、高校3年までの10年間、小中高一貫教育が行われている。しかし、1990年代から地方の教育行政機関や学校にカリキュラムを独自編成する権利が与えられた結果、地方が独自編成したローカル・カリキュラムや、学校が独自編成したスクール・カリキュラムも存在する。英語教育が盛んな北京や上海の小学校では、国が定めた授業時間数より多い授業時間数を実施し、また国が定めた到達目標以上の目標を設置してきた。例えば、英語教育が熱心な北京の小学校では、小学1年生から英語を学び、小学校卒業時点で1600語を生徒に習得させている。
 一方、TOEIC王国と言われる韓国での高校卒業時の平均的な英語力はTOEIC700点台、また小学3~6年の児童のうち60%が英語塾に通っていると言われている。2010年からは全国すべての高等学校において英語科目は英語で授業が行われている。韓国は国内総生産の80%以上を海外貿易に頼っているため、会社に入るときTOEICの点数で足きりをされてしまうのである。また大学進学率82%とトップクラスであるため、各家庭の教育にかける投資も莫大である。
 私たち日本人も隣国の強い意識と熱意を見習い、良きところは模倣し、また独自のものも生産していくようにしなければならないであろう。日本、中国、韓国のそれぞれの国が母国語と同じように英語を使うことができるようになったら、政治的な関係性もよりよい方向へ向かうはずである。

 

第139回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成26年2月15日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室

プログラム

 

(1) 15:30-16:30
発表+質疑応答

「マカオにおける英語教育政策(仮)
  原 隆幸
(鹿児島大学)

 

 

【要 旨】
 1999年に中国に返還されたマカオでは、中国語に加えポルトガル語が公用語である。また、観光とカジノが収入源のマカオでは、英語もよく通じ、一部の場所では日本語も通じる。言語政策の観点から見ていくと、三文四語政策が採られている。また、教育政策に目を向けると、その歴史からか他国より少し複雑な様子がうかがえる。本発表では、マカオにおける英語教育を、香港と比較しながら言語教育政策と教育政策の両面から外観し、ほかの国ではあまり見られない一面を考察する。

(2) 16:35-17:05
発表+質疑応答

「アジア圏グローバルビジネスパーソンによる現場スキル記述データの統計的分析:
                           グローバル人材育成教育に向けた考察」
  冬野 美晴 (九州大学)

   

【要 旨】
 グローバル化が進む昨今、日本を取り巻く経済環境の変化に伴い、官民学が連携したグローバル人材育成の取り組みが広まっている。大学の英語カリキュラムにおいても、グローバル人材育成を念頭においた実践的教育が導入され始めているが、ビジネス現場におけるニーズとのギャップを指摘する声も未だ多い。このような背景を踏まえ、本研究の目的は、日系企業が多く進出している東南アジア地域で働く日本人ビジネスパーソンを対象に調査を行い、現場で必要とされているスキルや日本の教育に取り入れるべき内容を具体的に明らかにすることである。
 本研究では、タイ(バンコク)、ベトナム(ホーチミン・ハノイ)、ミャンマー(ヤンゴン)で現在働いている、あるいは一定期間以上の駐在経験を持つ日本人ビジネスパーソンを対象に、現地での英語使用上の問題や、日本の教育に不足している点について自由記述式の質問紙調査を行った。
 本発表では、質問紙調査の結果をテキストマイニングの手法を用いて分析し、分析結果を基に、グローバル人材に必要なスキルを考察する。特に、今後の大学英語教育に取り入れていくべきスキルについて論じる。
   (本研究はJSPS科研費:課題番号25770220の助成を受けたものです。)


第140回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成26年3月15日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室

プログラム
(1) 「暗示的・明示的概念から考える大学生の持つ英文法知識の質とその習得・学習経路について

  岡田 美鈴
(九州大学大学院 比較社会文化学府 博士1年)

【要 旨】
 近年、グローバル化に伴うコミュニケーション能力への関心の高まりとともに、文法に対する議論も依然として続けられている。文法重視指導への批判、それに対する容認派からの反論、文法はコミュニケーションを支えるものであるとの位置づけ、focus on formなどのコミュニケーション活動の中で文法を指導する方法への関心等、議論のアプローチは様々である。しかしながら、現実的には受験や定期テストの関係から文法訳読法に近い指導が行われているのは事実である。文法においても、メタ言語を使用し明示的に指導されているケースが多いと考えられる。しかしながら、最新の学習指導要領においては、コミュニケーション能力を身につけられるような言語活動を英語や国語のみならず、すべての教科において指示している。このことからも、日本人のコミュニケーション能力に対する大いなる懸念が見てとれる。日本人学習者にとって英語は外国語である。まず母語として習得した日本語の次に学ぶ言語でもある。まったく母語の影響を伴わず外国語を学習することは、日本のような環境においては難しい。そのような考え方から、母語力が高ければ同時に英語力も高いのではないかという研究は古くから存在していたが、「英語は英語で考える」という目標のもと、日本語(母語)と英語(外国語)に関する研究はなかなか浸透していかないように思われる。このように、言語としての英語を身につけることは、ますますその概念やアプローチが複雑化してきている。そこで近年注目されている概念が、暗示性と明示性である。Ellisらによってまとめられたこの概念は、暗示的知識が母語の知識に近く、無意識に使用でき、言語に対する説明が伴わない性質のものであるとし、明示的知識が学習した知識であり、意識的にコントロールされた状態での使用になり、言語に対する説明ができる性質のものであるとしている。さらに、両知識の間に接点があるかどうかの論争が、インターフェイスの問題である。これらの問題や概念を念頭に置き、本研究においては文法を知識として定義し、暗示的・明示的概念から学習者の内在している知識の質について考察する。さらにその知識をどのような経路・手段で学習、習得しているのかも同時に考えていく。今回は、大学生の日本人英語学習者を被験者として行ったパイロット調査の結果について発表する。66人の学生にご協力いただき、アンケートによる英語学習背景調査、英文法判断テスト、メタ言語テスト、日本語文法テストの4つの調査を行った。それをSPSS20にかけ、相関分析と因子分析を行った。これらの詳細な分析結果と考察を加え、本発表とする。


(2) 「外国語学習における視覚情報の効果」

  李 相穆 (い さんもく)
(九州大学大学院 比較社会文化学府)

【要 旨】
 本発表では今まで外国語教育分野と外国語学習教材で用いられてきた視覚情報を概観すると共にそれらの教育効果について検討する。



第21回ESP研究会
  日 時: 平成26年3月29日(土)14:00~17:15
   場: 熊本大学 大学教育機能開発総合研究センター(全学教育棟) 3階・B301教室
       
 ※次のサイトの「黒髪北地区」 17の建物です。

              
http://www.kumamoto-u.ac.jp/campusjouhou/kurokamikitaku

研究発表

 

(1) 14:00-14:45

リハビリテーション英語における、文章の結束性を示す図解の効果

  徳江 武
(国際医療福祉大学)

 

(2) 14:45-15:30

長崎県立大学の新外国語カリキュラムの検証

  山内 ひさ子 (長崎県立大学)

(3) 15:30-16:15

新カリキュラム科目『理系英語』の検証

  安浪 誠祐 (熊本大学)

 

(4) 16:15-17:00

CLIL and Other Content-Based Approaches to Language Education

  Richard S. Lavin (熊本県立大学)

  懇親会 18:00~20:00 会場未定 (参加者に対してお知らせします)

   研究会・懇親会へのご参加の方は、下記アドレスまでご連絡ください。
  多数の方の参加をお待ちしています。

  連絡先 安浪誠祐 (熊本大学)
                           090-1343-6439  または  
yasunami@kumamoto-u.ac.jp