2012年度活動報告

第119回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成24年4月21日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「長崎大学における英語教育改革とG-TELP(国際英検)による学力分析」
  発 表 者: 小笠原 真司(長崎大学言語教育研究センター)

【要 旨】

 長崎大学では、平成24年度にむけて英語教育の改革に取り組み、大幅に教養教育における英語教育体制を変えました。CALL教室の設置、英語共通テストG-TELPによる評価と学力分析、TOEIC-IPの全学部実施、専任英語教員の倍増、習熟度別編成クラスの導入(一部の学部)、自学自習用e-learning教材の充実など、これまでの改革の中心を、まず紹介したいと思います。次に、本学学生の英語力の現状と課題を、2つのテスト、G-TELP(国際英検)とTOEIC-IPの結果を基に分析します。特に、平成23年度入学した学生のうち1,470名の複数回のG-TELPのデータを全体、学部別に分析し、英語力の伸びに関して考察したいと思います。また、習熟度別クラス編成が有効に機能しているかどうかに関して、工学部の例を取り上げ、複数回のG-TELPデータを分析し、習熟度別クラス編成の効果、問題点や課題を考察します。

 

第120回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成24年5月12日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室

発表1

クリティカル・シンキング理論のEFL学習者用ポートフォリオへの応用
  ペニントン和雅子
西南学院大学)

 

Abstract
 クリティカル・シンキング(CT)スキルは,言語4技能に加えて第5の技能と評される場合もあり,ESL/EFL教育ではCTスキルの向上が重要な課題となっている。本発表では,CT理論がどのように英語教育に応用されているかを概観し,発表者が実施した英語学習ポートフォリオへの応用の結果を報告する。

発表2

やずや研究助成プロジェクト報告
『地域の国際交流のための英語教育:食文化を中心に』

  津田晶子
(中村学園大学短期大学部)

 

Abstract
 発表者は、アジアへの玄関である福岡で学ぶ留学生とホームステイ受け入れ家族、およびホームステイ経験者(英語話者である外国人引率者)を対象に、宗教や文化などによる食生活の違いが、どのように学校・職場・家庭生活での言語コミュニケーションに影響を与えるか、アンケート調査および食事記録調査を行った。本発表では、調査結果を元に、地域の国際交流のための英語教育に活用した授業実践について報告する。

発表3

Foreign Workers in Japanese Universities: Are they qualified instructors or window dressing?
  ランダル・ペニントン(Randall O. Pennington Jr.)
(中村学園大学短期大学部非常勤)

 

Abstract
 In this presentation I will report findings from several interviews with foreign nationals who are working in the Japanese university system, with regards to their perceptions of how they are viewed and treated at their respective universities. An additional focus of this presentation is to raise awareness about the personal and professional perspectives of foreign teachers and how those perspectives relate to their job performance, personal and professional happiness, and the effect of employment periods on these perspectives.

 

Call for Papers 『JACET九州・沖縄支部研究紀要No.17』 投稿論文の募集
       
(Annual Review of English Learning and Teaching No. 17)
  締 切: 2012年5月31日(木)消印有効
  投稿方法: 電子メールに添付
          査読および編集作業を円滑かつ確実に行うため、郵送による受付は行わない。

  投稿先: 石井 和仁 (福岡大学)
        E-mail:  kazuhito@fukuoka-u.ac.jp

  Call for Papers: Annual Review of English Learning and Teaching No. 17
  Deadline: May 31 (Thursday), 2012
  Submission: Send your aritcale as an e-mail attachment (NOTE. printed hard copies
                        sent by regular mail will not be accepted for the sake of the committee's prompt
                        and accurate screening processes).

  E-mail to: Prof. ISHII Kazuhito (Fukuoka University)
                 E-mail address:  kazuhito@fukuoka-u.ac.jp
 

第18回ESP研究会
  日 時: 平成24年6月2日(土)14:00~17:00
   場: 熊本大学・大学教育機能開発総合研究センターB302教室 (「黒髪北地区」17の建物) → リンク

研究発表・報告

 

 

1.「内向き志向学生への対策:海外語学研修と世界遺産
   山内 ひさ子
(長崎県立大学シーボルト校)

2.“リュブリャナ出張報告:academic corpus/bioenergy healing
   横山 彰三 (宮崎大学)

3.「新カリキュラム科目『理系英語』について
   安浪 誠祐 (熊本大学)

  懇親会 時間 18:00~20:00
        会場 「食堂 ねぎぼうず」 → リンク

  研究会・懇親会にご参加希望の方は、次の連絡先までご連絡ください。
  連絡先 安浪誠祐 (熊本大学・大学教育機能開発総合研究センター)
                         yasunami@kumamoto-u.ac.jp
 

 

第121回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成24年6月16日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 712教室
  発表題目:「週刊STを利用した大学における「英語」授業の可能性」
  発 表 者: 田上 優子(福岡女子大学)

 

第25回支部研究大会 発表の募集

  大学英語教育学会九州沖縄支部 第25回研究大会を、7月7日長崎県立大学で開催します
  支部会員のみなさまの研究発表を募集します。発表を希望される方は、
  長崎県立大学 上村研究室(uemura@sun.ac.jp)まで、ご一報ください。
  申し込みフォームをお送りします。 あるいは、このサイトよりダウンロードください。

  日 時: 平成24年7月7日(土)10:00~
   場: 長崎県立大学シーボルト校
  大会テーマ:日本の英語学習者の英語能力への質的•量的アプローチ
  発表申込み締切り: 4月15日(日)
  申込送付先・問合せ先長崎県立大学 上村研究室
                                          E-mail: uemura@sun.ac.jp
    申込用紙(日本語版)   Word形式

 25th JACET Kyushu-Okinawa Chapter Conference Call for Presentations

      The Committee of the 25th JACET Kyushu-Okinawa Chapter Conference
     invites your presentation. All applications should be sent as an e-mail attachment.
     As for the Application Form, inquire Prof. Uemura (uemura@sun.ac.jp) by e-mail
     or download the form from this site.

          [Download the Englih version here.]

  (conference info)
        Date: July 7, 2012
        Venue: University of Nagasaki, Siebold
        Theme: Qualitative and Quantitative Approaches to English Language Proficiency of English Learners in Japan
        Deadline of Application: April 15, 2012

 

第122回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成24年7月14日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「受験者の受験直後の心的態度からTOEIC(R)の妥当性を検証する」
  発 表 者: 伊藤 彰浩(西南学院大学)・島谷 浩(熊本大学)・法月 健(静岡産業大学)

【要 旨】

 本研究発表では、2008年より国際ビジネスコミュニケーション協会の助成を受けてスタートしたTOEIC(R)の研究プロジェクトの成果の一部を報告する。TOEIC(R)受験者が受験終了直後に抱く自身のテスト・パフォーマンスに関する心的態度と実際のテスト得点との関係性に着目し、これまでの言語テスト研究では十分に着目されてこなかった受験者の側から見た新しいテストの心理的妥当性(psychological validity)について提案するとともに、TOEIC(R)のデータを利用し、その妥当性について論じる。2012年度からは、TOEIC Bridge(R)も含めた5つのテストセットを研究対象にしながら、TOEIC(R)のテスト項目の難度を生み出す要因をさらに検証している。研究発表では今後の研究の方向性についても論じる予定である。

 

第123回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成24年9月15日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「プレリーディング活動におけるプリディクションタスクの効果を探って
                  Exploring effectiveness of prediction task in pre-reading activity」
  発 表 者: 沖 洋子(九州産業大学・非常勤)

【要 旨】

 Task-based language teaching(TBLT)では学習者はtaskに従事しているとき伝えようとするmessageの意味にfocusし発話し意見を言うことが前提となり、一般的にTBLTはspoken languageの指導のときにのみ有効だと考えられている。この発表では、いかにTBLTがreadingの指導で使われるのかを検討した。その際、pre-reading activityに注目し、本文の内容を前もって想像しtopicが学習者の興味を引きreading をすることを目的とするprediction taskを導入した。32人の初級英語レベルの大学生に英語授業アンケートをとり、これが学習の促進効果を及ぼすものになるのかを検討した。

 

第124回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成24年10月20日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室

発表1

外国語習得のための早期越境留学
  -"Globalization" と "Transnationalism" の視点から

  柴崎 行雄
九州大学大学院 〔博士2年〕

 

要約
 政府内に専門会議が設けられるなど、国境を越えて活躍することができる人材「グローバルエリート」をどのように育成するのかという議論が、国を挙げて行われている。それは、文化背景や価値観の違いなど多様性を受け入れたうえで、コミュニケーションを円滑に図り、問題解決を遂行する能力を育むための方法論だ。その典型として、日本国内では全国の小学校で英語活動を本格的に導入するなど、外国語教育の早期化が生じている。その結果、保護者の中には、子どもを英会話教室や英語塾に通わせるだけでなく、国内のインターナショナルスクールに通わせたり、海外の現地校に母子留学をしたりする事例もでてきた。これらの現象は、非英語圏のアジア諸国では十数年前から起きており、教育熱心な韓国ではその弊害さえも見えてきている。本研究発表では、教育分野にまで波及した即物的かつ実利的な時世の流れを、最新動向を参照しながら検討していきたい。

発表2

韓国の中学校の教科書比較
  清永 克己
(飯塚日新館中学校)

 

要約
 韓国では『教育課程』(日本の学習指導要領に相当)が改訂されるのに伴い言語材料の提示の仕方が変わっていった。また、それに添って教科書が作成された。第4次教育課程(1981-1987)と第5次教育課程(1988-1991)では文法事項を中心とし、第6次教育課程(1992-1996)ではコミュニケーションを重視した教科書となった。しかし、極端な方向転換による変更により無理をした表現を使った教材作りになる傾向が見られた。1997年に告示された第7次教育課程ではコミュニケーションを図るための言語機能を重視しながらも言語の形式を考慮し別枠で提示し、その問題を解決しようとした。現行の教育課程は2007年に基本語彙と意思疎通機能基本表現の修正が行われ、部分的に改訂されたが、内容自体に大きな変更は見られない。1984年の国定教科書から2007年改訂教育課程の中学3年生の教科書、10冊の本文の読み易さをFlesch Readability Score等を使って分析し、その推移を比較した。

 

第19回ESP研究会
  日 時: 平成24年11月3日(土)14:00~17:15
   場: 熊本大学 大学教育機能開発総合研究センター B302教室
       次のサイトの「黒髪北地区」 17 の建物です。
          
http://www.kumamoto-u.ac.jp/campusjouhou/kurokamikitaku

研究発表

 

(1) 14:00-14:45

ビジネスミーティングの大規模調査 ― JACET EBP特別委員会からのお願いと経過報告
  荒木瑞夫
(宮崎県立看護大学)

 

(2) 14:45-15:30

長崎県立大学の外国語教育改革についてESPの導入
  山内ひさ子 (長崎県立大学シーボルト校)

(3) 15:30-16:15

科研課題“国際協働作業力に係わる大学生の英語力の内外要因とその発達過程に関する実証的研究”
 における研究方法について

  鈴木千鶴子,石田憲一,吉原将太 (長崎純心大学)

 

(4) 16:15-17:15

談話会または追加発表

  懇親会 18:00~20:00 会場未定(参加者に対してお知らせします)

  参加を希望される方は、下記アドレスまでお知らせください。
    ご氏名:
    ご所属:
    私は、研究会・懇親会に参加します。
     ※参加されるものを明示して下さい。

  連絡先 安浪誠祐 (熊本大学)
                        
yasunami@kumamoto-u.ac.jp

 

2012年度 支部秋季学術講演会
  日 時: 平成24年11月10日(土)15:30~17:00
   場: 西南学院大学 東キャンパス 西南コミュニティーセンター2階 会議室 キャンパスマップ
  講 演: 「英語学習における動機づけを考える:動機を高めるための10の提言」
  講 師: 竹内 理 (関西大学 外国語学部 教授)

  講演会後の懇親会
     日 時: 11月10日(土) 18:00~20:00
     場 所:
天神 御膳屋
      会 費: 4,000円 (飲み放題コースとなっています)

   出欠連絡は、11月1日(木)まで金岡先生(JACET九州・沖縄支部事務局長代表幹事)
    kanaoka@ms.kagoshima-u.ac.jp 宛に必ずご返信下さいますように御願い致します。

 

第125回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成24年11月17日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「欧州における複言語主義に基づく言語教育」
  発 表 者: 金森 強 (松山大学)

Abstract

 スイスにおける PASSPARTOUTと Story Bag Project‘United in diversity’の実現を目指す欧州では,言語学習・言語教育において複言語・複文化主義を重視している。複文化にこそ存在する複言語主義とはいったいどのような考え方なのであろうか。また,実際にはどのような言語教育が実施されているのであろうか。
スイスでは,各州において教育の内容が決められ実施されているが、複言語主義に応じた新しい言語教育政策を積極的に実施している地域がある。第二言語として、あるいは外国語教育としての言語教育とは異なる複言語教育,その教育方法についての研究も開始されている。日本の外国語教育の概念と異なる欧州の取り組みについて考えてみたい。

■CEFR の言語・言語教育観
CEFRにおいては,言語使用者をある特定の社会において行動する社会的な存在であると捉え,発話行為は,特定の活動領域において言語使用者が為すべき目的を達成するために行う言語活動であると考える。そして,言語学習も言語使用の 1 つであると考えられている。社会における行為者(social agent)として必要な言語能力の育成に視点を置く「行動指向アプローチ」とはいったいどのようなものなのであろうか。
ELP を用いた指導に関しては,言語学習方略の育成を含めた自律的な生涯外国語学習者の
育成を行うという目的に応じて,ELP の理解を深め利用を推進するためのワークショップの 実施や CEFRに関連した評価方法の研究・調査活動が進められてきている。更に,これまでの各国における取り組みの経過報告が随時なされることで情報の共有が行われている。

■Plurilingualism(複言語主義)と Pluriculturism(複文化主義)
複言語主義は本来複文化の文脈の中に存在するものである。多様な文化が存在する中で,各自が,言語・文化的体験を比較対照しながら,また,いろいろな体験が影響を与え合いながら,自身の持つ文化と異なる文化への意識の広がりを生み出すことにつながるのである。複言語主義とは,単に一人の人間が複数の言語に関する知識を持っているということではない。また,特定の社会にいろいろな言語が存在したり,学校や教育制度に多数の言語を学ぶ機会が与えられていたりするということでもない。更に,国際コミュニケーションにおける主要な言語として,ある特定の言語だけ-例えば英語-を認めるようなことをしないと言うものでもない。複言語主義とは,各個人が家庭,社会,学校において,多様な言語を使用したり学んだりする機会を得ることを通して,各自が母語以外の言語を異なる別の存在として捉えるのではなく,母語を含めた多数の言語知識や言語の使用体験が相互に関連し合い,影響を与え,人々に言語や文化に対する柔軟な姿勢が育まれるようになることであり,その結果,お互いの理解を進めるために積極的にコミュニケーションを取り,また,継続的に母語以外の言語を学び続ける生涯学習者としての資質を育成することになるのである。

■複言語主義に基づく言語教育
複言語主義に基づく言語教育においては,外国語教育として特定の1言語だけを教育する場合とは,その目的や方法が異なってくる。例えば,身につけようとする3つの言語がある場合,その3つとも完璧に母語話者のレベルまでに到達することを目指すのではなく,言語レパトリーを広げ,パラランゲージを用いたり,他の言語や方言の使用を試みたりすることでコミュニケーションが成立するような言語能力と積極的にコミュニケーションを とうとする態度を育むことが目標とされる。

■複言語主義の普及における CEFR と ELP の役割
欧州評議会の提案する言語プログラムにおいては,この複言語主義の実現を進めるためのさまざまな提案や,実施のための取り組みが行われてきている。特に,学習者の言語学習と異文化経験を記録する European Language Portfolio(ELP)の普及は重要な役割を果たすと考えられている。ELP は,学習者に,CEFR に示されている言語能力の到達目標を知らせるだけでなく,学習者にとって,実際の言語使用の記録としての役割を持ち,それは, 言語を学ぶ上で役に立つ「振り返り」のツールにもなっている。

■スイスにおける Functional Plurilingualism
スイス教育省においても,言語教育において複言語主義は最も重要であると考えられている。言語能力と異文化能力はお互いの理解を深めると同時に,他者・他文化への寛容性を育てるだけではなく,グローバルなステージにおける職業選択の機会を増やすことにも寄与すると考えられている。複言語主義に基づく教育の実現を目指して“PASSEPARTOUT”の実施を決め,その新しい取り組みが始まっている。

■Functional Plurilingualism における言語教授法の開発
複言語能力は language awareness,学習方略,メタ言語能力の育成によって育まれるものであるとし,言語能力と学習方略は全ての教科で育てられるものであり,結果としてそれが自律的な学習者の育成につながるものであると考えられている。

■Story Bag Project
教室の中における移民の子どもの割合が50%までに及びスイスでは,複言語・複文化主義に応じた教育実践の1

 つとして,Story Bag Projectに取り組んでいる。これは,保護者 と子どもが自らの母語や文化への自尊感情を保持していけるように,他者の言語・文化への理解を深めるための方策として行われている取り組みである。

 

第126回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成24年12月15日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「海外留学を視野に入れた大学英語教育の取り組み」
  発表予定者: 田地野 彰 (京都大学 高等教育研究開発推進センター)
             金丸 敏幸 (京都大学 人間・環境学研究科)
             髙橋 幸 (京都大学 高等教育研究開発推進機構)
             西川 美香子
(京都大学 国際交流推進機構)
             川西 慧 (京都大学 人間・環境学研究科博士課程)
             小泉 珠代
(京都大学 人間・環境学研究科修士課程)

【要 旨】

本発表では、海外留学にも通用する総合的な英語運用能力の育成を目的とした様々な取り組みを紹介する予定である。具体的には、以下の内容で発表を行う。
 1.英語学習の動機と学習方略の分析 ―TOEFL-ITPスコアとの関係から―
 2.オープンコースウエア ―(OCW)を活用したアカデミックリスニング教材の開発と運用
 3.海外留学に求められるライティング技能の育成 ―IELTS自学自習用教材を活用して―
 4.短期留学コースの設計と評価 ―スピーキング技能に焦点を当てて―
この発表を通して、参加者の皆さまとともに国際的に通用する英語運用能力の育成に向けた指導法や評価のあり方について議論を深めたい。

            

  忘年会: じゃがいも弐番館 (会費:5,000円)
         
忘年会にご参加される方は、12月8日(土)までに事務局までお知らせください。

 

第127回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年1月26日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「2000年代の北朝鮮英語教科書を通して東アジアのイメージを探る」
  発 表 者: Judy米岡 (熊本学園大学)

 

第128回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年2月16日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「グローバル時代に求められる大学英語教育」
  発表予定者: 原 隆幸 (鹿児島大学)
 

【要 旨】

今日、日本における大学英語教育はさまざまな問題を抱えており、それを解決するために各大学はさまざまな対応をしている。また、グローバル人材育成を考える際に、大学英語教育の果たす役割は大きい。本発表では、まず大学英語教育の現状を捉え、現状から見えてくる問題点を見ていく。次に、大学の英語教育とグローバル人材育成を、言語政策の観点から捉えていく。さらに、大学英語教育では、どのような観点を取り入れながら今後、行っていったらよいのかを考察する。最後に、実際の大学英語教育に当てはめ、グローバル時代における大学英語教育への示唆を提示する。

            

 

第129回東アジア英語教育研究会  (→ 会員の先生方へ
  日 時: 平成25年3月16日(土)15:30~17:30
   場: 西南学院大学 1号館 205教室
  発表題目:「ライティング活動における話題の誘出効果と母語干渉」
  発表予定者: 柏木 哲也 (北九州大学)
 

【要 旨】

ライティング活動は、4技能の中で最も難しく母語の干渉を無視できないものと考えられる。本発表は、日本人英語学習者のライティングテクストの質と量の母語話者との比較及びいわゆる「日本人英語」的表現の問題点を考察する。

            

 

第20回ESP研究会
  日 時: 平成25年3月28日(木)14:00~17:15
   場: 宮崎県立看護大学 教育研究棟3F LL教室
       
交通アクセスについては次のサイトをご覧下さい。
          
http://www.mpu.ac.jp/mpu/modules/pico01/index.php?content_id=6

研究発表

 

(1) 14:00-14:45

初年次英語カリキュラムの実働化にむけて-科研成果報告をもとに-
  金岡正夫
(鹿児島大学)

 

(2) 14:45-15:30

“First Aid English for Nursing” 完成までの道程と今後の展望
  樋口晶彦 (鹿児島大学)

(3) 15:30-16:15

リハビリテーション英語における、言語表現を示す図解の効果
  徳江武 (国際医療福祉大学)

 

(4) 16:15-17:00

“The Trouble with ‘the’ A Task based approach to teaching articles”
  フォスター (鹿児島大学 非常勤)

 

(5) 17:00-17:45

ESPの導入の英語カリキュラム
  山内ひさ子 (長崎県立大学シーボルト校)

  懇親会 後日、連絡差し上げます。

  懇親会参加の有無について、安浪までご連絡下さい。

  連絡先 安浪誠祐 (熊本大学)
                        
yasunami@kumamoto-u.ac.jp